自分にあったソーシャルレンディング運営会社を選ぶために
クラウドファンディングには、様々なタイプが存在します。
タイプ別メリット・デメリット、お金を借りる側と貸す側の双方のリスクについてご紹介します!
クラウドファンディングのリスクは?
お金を借りる側と投資をする側の素敵な関係性で成り立つクラウドファンディングですが、勿論リスクも存在します。
●起案者(お金を借りる側)
資金を集めて満足・・・はNG!プロジェクトが頓挫すれば自身が責任を負うはめに・・・
資金を集めてもプロジェクト自体が何らかの理由で頓挫すれば、自身が責任を負うことになります。
スケジュール遅延、商品イメージが違う、成果物の不備、支援者へのリターン遅延・・・など、理由は様々。
目標金額の設定、プロジェクトの計画、戦略、リソースに不備がないかどうか・・・など、実行前には十分な準備をする必要があります。
支援者の方々に対して、日頃から十分なコミュニケーションを取ってこまめに経過報告をするなど、信頼関係を維持することも重要です。
●支援者(投資をする側)
リスクから支援者を守る制度が整備されていないので、自衛が必要!
資金面や技術面において起案者の当初の見通しが甘かったなどの理由で、目標額に達しても起案者の目的が完遂されず、支援者にリターンが発生せず・・・なんてケースも、過去に発生しています。
そういったケースの場合は起案者に責任が生じますが、クラウドファンディング自体が新しい資金調達の概念なので、安全性確保の制度にまで整備が行き届いていないのが現状です。
リスクがあることをしっかりと認識して、投資をする前に起案者としっかりコンタクトを取り、疑問や懸念点を払拭するなどの自衛が必須となります。
クラウドファンディングのメリットとデメリット
クラウドファンディングは、「まずはソーシャルレンディングと仕組みと種類について理解しよう!」と「あなたは自分の大切な資産をどのように活用していきたい?」の記事でも紹介させていただいた通り、5つのタイプに分かれています。
そして投資側も出資側も気になるのは、タイプ別でのメリットとデメリット。
それぞれのタイプの特徴をしっかりと見極めて、検討していきましょう!
非投資タイプ/寄付型 | |
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支援者 (投資をする側) |
【メリット】 多くの寄付案件を比較しながら自分の意向に沿った寄付対象を選べる。 クラウドファンディングを利用することで、寄付をした後にプロジェクトの状況がどうなっているかが可視化されるので、透明性がある。 |
【デメリット】 起案者が詐欺的に資金を集めていた場合、寄付金が不正流用されて寄付行為そのものが無意味になる可能性が高い。 |
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起案者 (お金を借りる側) |
【メリット】 WEBを利用することで、不特定多数の個人や団体から幅広く募金を募ることができる。 寄付行為のため、資金の返済は必要ない。 |
【デメリット】 特になし |
非投資タイプ/購入型 | |
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支援者 (投資をする側) |
【メリット】 共感したプロジェクトに、初期から参加したと言う一体感を実感できる。 サービスや成果物を、通常よりいち早く手にすることができるケースが多い。 |
【デメリット】 サービスや成果物が完成しなかったり、完成しても期待通りのタイミングで提供されない可能性がある。 |
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起案者 (お金を借りる側) |
【メリット】 非投資タイプのため、資金を返済する必要がない。 売り先・採算などが最初から整った状態で「商品開発やサービス」を行うことができる。 |
【デメリット】 期日までに資金が集まらければ、アイデアの流出など危険性が高くなり、プロジェクトそのものが破綻する可能性がある。 |
投資タイプ/金融型(ファンド型) | |
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支援者 (投資をする側) |
【メリット】 プロジェクトを自分で吟味しながら投資が出来、進捗にしたがって配当を受けるために一体感がある。金銭的なリターンとは別に、商品やサービスを受取れるケースも多い。 |
【デメリット】 投資対象の収益がマイナスの場合、マイナスリターンになる可能性がある。道徳的・倫理的な観点からも危険性が高い。 |
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起案者 (お金を借りる側) |
【メリット】 事業の成果に応じた出資金の配当を行う仕組みから、リスクをある程度分散できる。 |
【デメリット】 期日までに資金が集まらければ、アイデアの流出など危険性が高くなり、事業そのものが破綻する可能性がある。 |
投資タイプ/金融型(貸付型) | |
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支援者 (投資をする側) |
【メリット】 他の金融型よりも高利回り・小額・短期の運用ができる。毎月配当金がもらえる。 |
【デメリット】 起案者からの返済が滞った場合、または返済不可能な状態に陥った場合、出資金の元本額が返ってこない可能性がある。 |
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起案者 (お金を借りる側) |
【メリット】 自身に適切な利息での資金調達ができる可能性が高い。 |
【デメリット】 期日までに資金が集まらずに返済不能となった場合、第三者に債権を売却される可能性がある。 |
投資タイプ/金融型(株式型) | |
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支援者 (投資をする側) |
【メリット】 未公開企業に対して株式という形で誰でも小額投資が可能となる。売上高や利益に応じた配当を受け取ることができ、株主として会社の運営に対して発言権を持つ。 |
【デメリット】 事業の不調、調達者の倒産等による損失の恐れがある。 |
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起案者 (お金を借りる側) |
【メリット】 株式・資本金の形での資金調達、基本的に返還の義務はない。さらに自己資本の強化が可能。 |
【デメリット】 期日までに資金が集まらない場合、事業が成立しない。顔の見えない小口株主が増えるため、事業を運営する上で管理コストが発生する。 |
ソーシャルレンディングでの投資に特化してリスクと注意点を考えてみよう!
まず、ソーシャルレンディングで投資するメリットをおさらいしましょう!
- ・少額融資が可能で投資敷居が低く、高利率で運用できる
- ・基本的に毎月配当分配され、短期から長期まで様々な運用が可能
このことから、安全な投資と資金運用が可能な『ローリスク・ミドルリターン』の性質を持っていることが解ります。
ただ、良いことばかりではありません!
投資である以上、多少のリスクはやはりあるということを認識した上でデメリット・運用リスクを確認しましょう。
- ・流動性が高く、途中返金は困難
- ・出資金の元本額が返ってこない場合がある
起案者が返済不可能な状態に陥った場合、出資金の元本額が返ってこない上に投資側が損失を負うことになります。
低リスクな仕組みだからこそ、失敗した時は自分自身に返ってくるダメージも大きいのです。
リスクを考えて投資をする事が重要になってきます。
さらに、貸し手はあくまで投資する側ですが、実際に貸し付けを行うのは『運営会社』です。
回収や督促を行う権限を持つのは、貸し付けを行っている運営会社になります。
起案者側に返済遅延や不払いなどのトラブルが発生したとしても、投資家が自ら対応することは出来ないのです。
その為、ソーシャルレンディングを行う場合は、仲介に入る運営会社選びが非常に重要になってきます。
- ・運営会社の信用度、審査能力は適正か?
- ・リスクヘッジはどうなっているのか?
- ・保証はついているのか?
- ・投資したいプロジェクトに、どのようなリスクがあるのか?
- ・リスクに見合う期待利回りが設定されているのか?
運営会社を選ぶ際の判断材料として、上記のポイントをはじめ、予算や手数料なども関わってきます。
こちらに一覧ページがありますので、参考にしてみてくださいね。