ポンジ・スキームとは?
Q:はじめて質問を投稿させていただきます。
投資信託などで良くある詐欺の手口の一つ「ポンジ・スキーム」について教えて下さい。
ポンジ・スキームとは具体的に、どのような手口の詐欺でしょうか?
ソーシャルレンディングでも起こるような詐欺でしょうか。
詳しく教えて欲しいです。
宜しくお願いします。
この質問に関しての回答
ポンジ・スキームとは、投資詐欺で有名な手法です。
良く「自転車操業的な詐欺」と言われることもあるそうです。
投資家から出資してもらった資金で運用して出た利益を、出資者に還元します…的なことを言っておきながら、実際にはそのお金を投資の運用資金に使わず、別の投資家から集めたお金を還元金として充てている…ということです。
例えば利回りが20%あって、1年運用を続けていれば投資金額が1.2倍になる、それを1万人の人が出資していて、今運用額が20億円あるんです。
・・・と言われ、それを信じて話に乗ってしまうパターンが多いようです。
この手の詐欺は、いきなりお金を持って消えるわけではなく、少しずつ少しずつ大きくしてから消えていくケースが多いです。
実際、2016年に起こった中国のインターネット投資会社による詐欺事件では、わずか1年半ほどの期間でおよそ90万人から約500億元を集め、その後経営者人が何人も逮捕された事件がありました。
500億元を日本円にすると約9,000億円です。
このときにも、ポンジ・スキームの手口が使われていました。
この手口は、出資者が増えていく間は問題なく配当金が支払えるため、多くの出資者はそれが詐欺だと気づきません。
ですが、金額が大きくなればなるほど支払いが困難となり、破たんするのです。
詐欺師たちは、必ず破たんすることが分かっていながら、出資者からお金をだまし取っているのです。
このような詐欺は、投資信託だけでなくても、様々な投資において使われる可能性がある手口です。
全ての投資がそうだという訳ではありませんが、そのような詐欺があることは、投資をやる上で知っておいた方が良いでしょう。
様々な投資において使われる可能性がある手口という事は、当然ソーシャルレンディングでも起こる可能性はゼロとは言えないでしょう。
「シビレリュ」さんからの回答
完全にポンジ・スキームとは言えないものの、内容的には似ている事件が、ソーシャルレンディングのサービスでも起こった例はあるようですよ。
その業者は行政処分勧告を受け、ネットニュースなどでも話題になりました。
その後、サービス側から「現在運用中のファンドの運用は正常に行われている」とのことで、投資家への返済は予定通り行われているようですが、今後いきなり破たんになったりしないかどうかは注意してみていきたいですね。
このように書いてしまうと、ソーシャルレンディングも危ない投資!
という印象がついてしまうかもしれませんが、全部が全部そうという訳ではないと思います。
牛の群れの中で1匹が病気になり、その牛のミルクが飲めなくなってしまうと、たちまち他の牛もそうなのではないか、全ての牛のミルクを疑い出すようになります。
それと似たようなことで、1つのソーシャルレンディング業者がニュースに取り上げられるような問題を起こすと『ソーシャルレンディング自体が危ない投資ではないか』という疑いが出てくるようになります。
牛の群れの中には病気じゃなく、超健康体な牛もいるように、ソーシャルレンディングでも問題なく運用している業者も多く存在します。
それを見極めるのは大変なことですが、心配であればしばらくの間、気になる投資の市場や動向の様子を見て、自分が大丈夫だと確信できるまで待ってみるのも良いと思います。
「みきまる」さんからの回答
│ 記事投稿日 : 2017年7月20日 │ 用語集 │