所得税とは?
Q:毎月の給料明細に書いてある所得税って、具体的にはどういう内容の税金ですか?
そういえば深く考えたことがなくて。
所得税を計算式で出すにはどうやって計算すればよいでしょうか?
そういう知識が全くないので、初心者にも分かりやすい言葉で教えて欲しいです。
宜しくお願いします。
この質問に関しての回答
所得税というのは、簡単に説明すると1個人の利益(収入から必要な経費などを差し引いた金額)に対して払わなければならない税金のことを言います。
一生懸命働いて得た収入ですが、そこに税金がかかるなんておかしいと思う方もいるかもしれませんが、所得税は今や法人税と並んで日本の税制度の中心になっている国税です。
あなたが会社勤めなら、所得税はお給料から差し引かれ、自営業の場合は事業利益に対して所得税がかかります。
この所得税は自分が得た利益にかかるものなので、ソーシャルレンディングやFX、株などの投資で得た利益にもかかります。
「にこベアー」さんからの回答
所得税の計算方法は、ちょっと難しいかも。。
所得税の金額を計算するには、所得額から各種所得控除額を差し引いて出た残高に対して、その金額に応じた税率をかけて計算します。
①個人の収入 - 必要経費(会社員は給与所得控除※1)= 所得A
②所得A - 各種所得控除額 = 課税所得額B
③課税所得額B × 所得税率 - 控除額 = 納税額※(2)
(※1)給与所得控除 | |
---|---|
給与等の収入金額 (給与所得の源泉徴収票の支払金額) |
給与所得控除額 |
180万円以下 | 収入金額×40% 650,000円に満たない場合は650,000円 |
180万円超、360万円以下 | 収入金額×30%+180,000円 |
360万円超、660万円以下 | 収入金額×20%+540,000円 |
660万円超、1,000万円以下 | 収入金額×10%+1,200,000円 |
1,000万円超 | 収入金額×5%+1,700,000円 |
(※2)所得税の速算表 | ||
---|---|---|
課税される所得税金 | 税率 | 控除額 |
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円超、330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円超、695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円超、900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円超、1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1,000万円超 | 40% | 2,796,000円 |
所得税は、例えば会社勤めの人で収入がお給料だけの場合、給料から差し引かれています。(源泉徴収)
この場合、1年間の最終的な納税額は年末調整で対応されるので、確定申告はしなくて大丈夫です。
ただ、給与額が2,000万円以上の人や、お給料、退職金以外に報酬などがあり、その所得金額の合計額が20万円を超える場合は確定申告をする必要があります。
「眠眠打打破」さんからの回答
所得税の種類は10区分に分けられています。
・給与所得
・事業所得
・不動産所得
・配当所得
・一時所得
・雑所得
・退職所得
・利子所得
・譲渡所得
・山林所得
上記の10区分です。
ちなみに投資型クラウドファンディングは雑所得に分類されます。
上記の中で、給与所得、事業所得、不動産所得、配当所得、一時所得、雑所得はすべて合計して計算されます。
その他の所得税は個別に税金が計算されます。
名前だけではいまいちピンと来ないと思うので、軽く内容を説明すると
所得の種類 | 主な内容 |
---|---|
給与所得 | 給料やボーナスによる所得 |
事業所得 | 農業や商業など事業による所得 |
不動産所得 | 家賃・地代収入 |
配当所得 | 株などの配当 |
一時所得 | 保険などの満期金、懸賞や賞金など |
退職所得 | 退職金など |
利子所得 | 公社債や預貯金の利息 |
譲渡所得 | 土地・建物、株式などの売却益 |
山林所得 | 山林の伐採や譲渡による所得 |
雑所得 | いずれにも当てはまらないもの。国民年金などの給付金、外貨預金などの為替差益など |
となっています。
「ハナマルキ」さんからの回答