修繕積立金とは?平均的に毎月いくらかかる?
Q:不動産に関する質問です。
中古マンションを購入しようと思って物件を色々見ているんですが、毎月の支払いにマンションの管理費や修繕積立金ってかかりますよね。
これが結構高くて、毎月払うとなると中々の負担になるんですが、修繕積立金って具体的には何のために払うお金なのでしょうか。
マンションの補修工事などに使う為というのは分かるんですが、そのほかの使い道はありますか?
また、修繕積立金の平均額ってどのくらいなのでしょうか?
やっぱり建物が古ければ古いほど、金額は高くなりますか?
すごく初歩的な質問かもしれませんが、どなたか詳しい方がいらっしゃったら教えて下さい。
宜しくお願いします。
この質問に関しての回答
修繕積立金(しゅうぜんつみたてきん)とは、分譲マンションなどの建物を維持・管理するための費用です。
主には質問者さんがおっしゃる通り、改修や補修をメインにしています。
管理費は、日々のマンションやマンションの周りの清掃や管理人さんの人件費、エレベーターの保守管理に使われています。
修繕積立金は建物自体の管理や補修、回収や保全をメインに使われています。
使用目的が違う為、管理費と修繕積立金は別々に支払う必要があるのです。
修繕積立金はマンションの価値を維持したり、建物を長く持たせるために必要な資金です。
毎月発生するのは、一度に使用する金額が大きい為、回収も1度で行うとかなり高額になるので、毎月回収して積み立てしているのです。
戸建ての場合はこれらの資金が必要ありませんが、修繕や改修などを全て自分たちでしなければいけない為、修繕積立金も自分で貯めなければいけません。
修繕積立金用にメインの貯金とは分けてお金を積み立てているという人もいるようですよ。
修繕積立金は中古物件に限らず、新築の時から積み立てを続ける物件もありますよ。
「ハッチ」さんからの回答
修繕積立金が一体何に使われるのか。
それはマンションの所有者が集まって話し合いをする「管理総会」等で決まります。
修繕積立金の主な使い先は建物の改修や補修ですが、具体的には約10年ごとに行われる【大規模修繕工事】に使われることが多いようです。
私も実家のマンションに住んでいた時、10年スパンくらいで大規模修繕工事が行われていました。
耐震強度を見直したり、建物の壁のタイルを変えたり、基幹的にも1~2ヶ月はかかる工事です。
マンション全体にシートが掛かって、足場などが出来て、うっかりカーテンを閉め忘れていると、窓の外に人がいたり…なんて事もありました(笑)
鉄筋コンクリートで造られている強固なマンションでも、やはり築年数が経てばたつほど劣化していきます。
耐震強度の基準なども年々新しく更新されたり、内容が変わったりもします。
建物を壊して、1から造りなおす…とまではいきませんが、適度な時期に修繕工事を行い、建物の老朽化や劣化を修繕していくのです。
そうすることで建物の価値や寿命も延びるので万が一、物件を売却する時にもその分値段が高くなります。
「かず」さんからの回答
新築の時から「長期修繕計画」が決定している物件ですと、修繕積立金の金額は大体 2~3万円前後が平均的です。
もちろん、マンションの規模や設備内容によって金額は違います。
毎月支払う金額なので、この価格は家計にも痛手かもしれませんが、逆に修繕積立金が安すぎるところは注意したほうが良いです。
新築マンションなどの公告で、『月々の支払いが10万円以下!』『管理費・修繕積立金込みで月々7万円!』などの魅力的ワードが書かれているチラシを見たことはありませんか?
実は新築マンションの販売をする際、修繕積立金が1万円以下など金額が安い物件ですと、「長期修繕計画」を計画して修繕積立金を集金するしっかりしたマンションではない可能性があるのです。。
どうして新築時の修繕積立金が安いと注意したほうが良いのか。。。
まず、新築の時には修繕積立金を安くして月々の支払いが安いことをアピールします。
その後は何の計画もなく、ただ「修繕積立金」を貯金しつづけます。
そうして10年ほど経ったところで、大規模修繕工事の提案を受けそこで初めて修繕工事の資金が足りない事に気が付きます。
足りない分を金融機関などから借り入れし、その返済をする為に住居者に対する毎月の修繕積立金を値上げする…というパターンがあるそうなんです。
これ、何が困るって途中からいきなり毎月の支払金を値上げされることもそうなんですが、金融機関から借り入れした金利分も払わなければいけないという部分と、場合によってはやった方が良い工事をいくつか延期する可能性もあるのです。
その時にやった方が良い工事を先延ばしにしたせいで、何かあったら。。。
と考えるとちょっと怖いですよね。。。
もちろん、全部が全部そういったマンションという訳ではないですが、上記は実際にあった例みたいです。
なので、金額は高くても新築時から長期修繕計画がしっかり決まっておりそのために必要な資金をはじめから回収しているマンションを選んだ方が良いと思います。
その辺りは、物件を購入する際に良く確認しておくと良いでしょう。
「安さ」だけに気を取られていると、後々困ったことになりかねないので・・・
「NoRI」さんからの回答