ソーシャルレンディングではどうして貸付先の情報が匿名になっているのでしょうか？

ソーシャルレンディングにおいて、貸付先の企業の名前が公開されていないのには理由があります。

簡単に説明すると『一般の投資家が、どこに貸すか知った上で投資するのは、法律で禁止されているから』です。

どういうことかというと、ソーシャルレンディングで投資家がどこに貸付をするのか、企業名などの情報を把握した上で投資をすると、その企業に直接お金を貸しているという状態になります。
そうなると、貸金業法に違反してしまう可能性があるのです。

一般の投資家が企業に直接お金を貸すには、個人でも賃金業の登録が必要となり、法律で定められています。
ソーシャルレンディングの運営サービスはこの賃金業の登録を行って、融資先に貸付を行っています。

これは個人でも同じで、第三者に金銭の貸し付けを行うには、賃金業への登録が必要です。
賃金業への登録をしている上で投資をするのであれば、投資先の情報を把握していても問題ありませんが実際問題、賃金業への登録はとても大変だしお金がかかります。

第一、ソーシャルレンディングはインターネットを通じて不特定多数の投資家から資金を集める為、賃金業への登録をしているかどうかなんて確認しきれないでしょう。。

そういった点を考えると、一般の個人投資家が貸金業登録を行うことはとても難しいと思います。
それを解消するために、国内ソーシャルレンディング業者は【匿名組合契約】という投資方法によって、貸金業の規制に対策しているのです。

「meiya」さんからの回答

ソーシャルレンディング(または投資型クラウドファンディングと呼ばれています)は、貸金業の登録や第二種金融商品取引業の免許を持っていないと運営が出来ません。
これは法律でそう決まっているのです。

ですから各サービス、ソーシャルレンディングのサービスを運営しているということは第二種金融商品取引業の免許を持って、金融庁の許可を得た上で運営を行っています。
キチンとした免許を持った業者が運営を行っているので、怪しいところに貸しているなどの心配はまずないと思って良いでしょう。

万が一、怪しい企業に貸付を行っていたとしたら、とっくにどこかで貸し倒れが起きてニュースになっていてもおかしくないと思います。
そうならないような優良企業に貸付を行っているからこそ、大きなニュースにならずに市場規模を伸ばしている業界だと私は思っています。

だからと言って貸し倒れリスクがゼロなわけではないですけど、少なくとも質問者さんが心配するようなことは行っていないと思いますよ。

「坂上」さんからの回答

投資家は、登録（口座開設）の際に各ソーシャルレンディングの運営会社と「匿名組合契約」を結んでいるんです。
申し込みをする時に、色々な書類に目を通した上で同意するよう最初に求められると思うんですけど、あそこで匿名組合契約を結んでいるんです。

この匿名組合契約を結んでおかないと、サービスを利用して投資を行うことは出来ません。
この契約を結ぶことによって、直接的にお金を貸し付けるのではなく、ソーシャルレンディングの運営会社を通して各企業に投資をすることが可能になっているのです。

そういう理由があって、ファンドの詳細で貸付先の企業名が公開されていないのです。
決して怪しいところに貸しているからとか、そういう理由ではありません。

むしろ、ソーシャルレンディングのサービスなのに貸付先の企業名が公開されているようなサービスがあれば、そっちのほうが断然怪しいです。
免許を持っていない怪しいサービスの可能性がありますので、注意してみておいた方が良いです。

「ついとん」さんからの回答