地役権とは一体どんな権利?分かりやすい回答まとめ
Q:不動産?に関する専門用語の質問です。
不動産登記に関して調べていた時に「地役権」という用語が出てきたんですけど、これってどういう意味ですか?
色んな記事を調べて見ていたんですけど、よく意味が分からなくて。。。
出来れば分かりやすく説明をしていただけないでしょうか。
この手の知識が全くないので、初心者向けの説明で宜しくお願いします。
この質問に関しての回答
地役権(ちえきけん)とは、一言で説明すると自分が持っている土地の利便性を高くする為、他人の土地を利用できる権利のことを言います。
…これだけ聞くと、「えっ?!」って感じになりますよね(笑)
具体的に例を出して説明しましょう。
例えば、あなたが土地と家を持っていて、その土地の中に道路があるとします。
構造上、向かいの家の人はその道路を通らなければ自分の家に帰ることが出来ません。
ですが、その道路を所有しているのはあなたです。
もしも、向かいの家の人があなたに無断でその道路を通ってしまうと、不法侵入になってしまいます。
そのようなことにならない為に、向かいの家の人はあなたに対して、地役権を設定するよう求めます。
地役権の目的は、他人の土地から水を引いてきたリ、通路を使用したり、高い建物を建てないようにするなど、色んな目的で設定することが出来ます。
今回の例みたいに、他人の土地を通ることを目的とする地役権は、通行地役権(つうこうちえきけん)と呼びます。
地役権を結ぶ場合に、一番多いのがこの通行地役権のようですね。
「インフルエン子」さんからの回答
地役権の内容について、上記の図を使いながら少し詳しく説明しますね。
まず地役権は、利用する人の土地所有者(Aさん)と、利用される側の土地所有者(Bさん)との間で契約を結びます。
この契約を「地役権設定契約」と呼びます。
この契約を結んでおくと、例えば利用する側の土地所有者、Aさんが土地を売っても、新しく買い取った人は前の人が結んでいた通行地役権を引き継ぐことが出来ます。
しかし、利用される側…もともとその土地を持っていた所有者Bさんが土地を売ってしまうと、利用する側のAさんは新たな土地所有者(Cさん)に対して、自分の地役権を主張することが出来なくなります。
そうなってしまうのは困る為、地役権の設定登記をする必要があります。
地役権を登記しておくと、元々土地を所有していたBさんが、Cさんに土地を売った場合でも、AさんはCさんに対して地役権を主張できるようになります。
言葉にすると少し複雑ですが、図と照らし合わせて考えてみると分かりやすいかと思います。
「ヒロ」さんからの回答