国債とは?簡単に始められる?分かりやすい解説まとめ
Q:投資に関する質問です。
「国債」について、すごく分かりやすく説明して頂けないでしょうか。
基礎の基礎から、もう『国債とは?』くらいのレベルから教えて欲しいです。
手軽に始めやすい投資方法だと言われていますが、初心者でも出来るような投資なんでしょうか??
詳しい方がいらっしゃったら、教えて欲しいです。
宜しくお願いします。
この質問に関しての回答
国債とは、日本国が抱えている借金を肩代わりして払い、その代わりに利息を貰う投資法のことを言います。
国債を買うということは、日本国にお金を貸し手、その代わりに借用書を受け取ります。
日本国はあなたから借りたお金を事業などに活用し、返済中はあなたに利息を支払います。
お金を返済する期限(満期)を迎えたら、あなたに借りたお金をまとめて返すという仕組みになっています。
仕組み自体はソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)と似てますね。
ただ国債の場合は、融資する対象が「国」になる為、数ある投資商品の中でも信頼性や安全性においてはダントツでトップクラスでしょう。
利子や元本保証もあるので、高リスクを負いたくないという投資家や、投資初心者にも人気が高い商品になっているようです。
「てんぺん」さんからの回答
国債の特徴をまとめて見ました。
投資商品の中でも信頼度が高い投資だと言われていますけど、やはり投資は投資なので当然メリット・デメリットがあるようですよ。
メリットに関しては信頼度が高い他、定期預金と比較して利回りが高い点、国が無くならない限りは元本・利息の保証がある、投資先の種類が豊富といった点が挙げられます。
逆にデメリットに関しては、利付国債の場合は、元本割れが起こる可能性がある、途中で換金する場合高額の手数料がかかる、返還に時間が掛かる…といった点があります。
他にも色々あるんですけど、表にもまとめて書いておきますね。
国債の売買に関して | |
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買えるタイミング | 毎月 |
買える場所 | 証券会社、銀行、郵便局 |
コスト | ・購入時の手数料:無 ・売却時の手数料:有 |
途中解約(中途売却) | 可能 ※手数料が高い |
保有に関して | |
保有期間(満期) | 2年~40年(種類により異なる) |
コスト | 無 |
利率 | 0.08~1.775%(種類により異なる) |
その他 | |
リスク | 利付国債の売却価格は、市場動向によって影響を受ける |
リターン | 利付国債は市場動向によって元本が増す可能性がある |
利益 | ・満期まで待つ ・利付国債は売却する際、購入時より市場価格が高い |
損失 | ・国の財政が破たんして債務不履行に陥ったとき(デフォルト) ・利付国債は中途換金をした場合に可能性あり |
注意点 | 中途換金の可能性がある人には不向き |
こんな人に向いている | 満期まで待てる人 |
また、国債には個人で保有する場合、大きく分けて利付国債と個人向け国債の2つがあります。
利付国債と個人向け国債にはそれぞれ「変動金利型国債」と「固定金利型国債」の2種類あって、償還期間の長さによっても種類があります。
利付国債:国債各種の比較 | ||
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分類 | 固定利付国債 ※1. | 変動利付国債 ※2. |
償還期間(満期) | 2年・5年・10年・20年・30年・40年 | 15年 |
発行回数 | 毎月 | 毎月 |
購入単位 | 5万円 | 5万円 |
購入上限 | 1億円 | 1億円 |
利子の受取数 | 半年に1回 | 半年に1回 |
利率 | 固定 | 6ヶ月ごとに変動 |
最低金利保証 | 無 | 無 |
中途解約可能期間 | いつでも可能 | いつでも可能 |
中途解約ペナルティ (中途換金調整額) |
無 | 無 |
売却先 | 債券市場 | 債券市場 |
個人向け国債:国債各種の比較 | ||
---|---|---|
分類 | 固定利付国債 ※1. | 変動利付国債 ※2. |
償還期間(満期) | 3年・5年 | 10年 |
発行回数 | 毎月 | 毎月 |
購入単位 | 1万円 | 1万円 |
購入上限 | 無 | 無 |
利子の受取数 | 半年に1回 | 半年に1回 |
適用利率 | 3年:基準金利(市場実勢利回りを基に計算した期間3年の固定利付国債の想定利回り)から0.03%を差し引いた値 5年:基準金利(市場実勢利回りを基に計算した期間5年の固定利付国債の想定利回り)から0.05%を差し引いた値 |
基準金利(10年固定利付国債の実勢金利)×0.66 |
最低金利保証 | 0.05% | 0.05% |
中途解約可能期間 | 発行から1年目以降 | 発行から1年目以降 |
中途解約ペナルティ (中途換金調整額) |
直近2回の分各利子(税引前)相当額×0.79685 | 直近2回の分各利子(税引前)相当額×0.79685 |
売却先 | 国(財務省) | 国(財務省) |
それぞれに特徴があるので、双方を比較して自分だったらどっちが良いのかを選ぶと良いかもしれませんね。
ちなみに、個人では持つことは出来ませんが物価の上昇・下落によって元本そのものが変動する「物価連動国債」や、その他にも「割引債」と呼ばれる種類の国債もあります。
調べて見ると色々あると思うので、見てみると良いですよ。
「沢ざわわ」さんからの回答